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interview 01

TABLE TALK

東京・南青山「アンドエクレ」のオープニングディレクター&アンバサダーを務めたクリス-ウェブ 佳子さんが、池袋店でもファサード演出、インテリア、スペシャルテーブルのコーディネートを担当。シェフ・オリヴィエとの強固な友人関係から、フレンチ・ビストロの世界観を見事に表現して下さいました。
オープン前、クリスさんとオリヴィエとのテーブルトークが実現したので、是非ご一読下さい。

YOSHIKO KRIS-WEBB

YOSHIKO KRIS-WEBB

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2011年から専属モデルを務める。モデル業のほか、ラジオでのトーク、本誌巻頭エッセイを執筆し、書籍化するなどマルチな分野で活躍。交友関係、行動範囲はグローバルな彼女。イギリス人の夫との間に二人の娘。

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オリヴィエ(O)>最初にここで会った時のことを覚えてる?

佳子(Y)>もちろん!壁紙や家具も何もなくて、今からは想像できないくらい殺風景だったんだよね。オリヴィエのことはミシュランシェフとして知っていたので、勝手にもっと近寄りがたい人かと 笑。でも実際はとってもチャーミングな人で、緊張が一気に吹き飛びました。最初のミーティングですでに会話がポンポン弾んで、このプロジェクトのこれからがとても楽しみになったの。

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O>そうそう。インテリアは2時間位で決まったよね。

Y>新婚さんだったら何ヶ月もかけて決めることなのにね。あの頃は、工事中も何度も足を運び、週に3、4回は通っていたと思う

O>インテリアは元々好きなの?

Y>小さい頃から私がしょっちゅう勝手に家の模様替えをするので、「もうやめて!」と、母に言われていたくらい大好き!最近は私のインテリア好きを皆さんが知ってくれ、雑誌でも自宅のインテリアを特集していただくことがよくあるの。でも飲食店のディレクションは初めてだったので、もちろん難しい部分もありました。居抜きでまだ何もない場所が、これからどんなお客様でいっぱいになるのか、一人でじっと座り、想像をふくらませたり、とにかくこの場所を体に染み込ませた感じ。

O>アイディアはどういうところから?

Y>私自身、多国籍というか無国籍というか、そんな人生を送ってきたから、いろいろな国からアイディアをもらったの。

O>僕もフランスと日本で生活してきたし、旅好きだし、そういう部分は似ているよね。

Y>そうだよね。だから共通のコンセプトとして浮かんだのが「様々なものが混在している」という意味の「エクレクティック」だったの。そこから「エクレ」を取って店名に。これからレストランがいろいろな方やブランドなどとコラボレーションし、大きく発展していってほしいという想いから、そこに「アンド」を付けたんだよね。今回の池袋店にも繋がっていく、大切な名前になったと思う!

O>素敵な店名で、皆とても気に入っているよね。

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O>佳子さんは料理も得意だよね?

Y>母親が仕事をしていたので、小学校1年生の頃から料理をしていたの。最初に作った料理は、ひき肉、茄子、トマトとチーズのミルフィーユ。今でも鮮明に覚えてる! 小さい頃から、母が祖母から受け継いだ15冊くらいの料理本を読むのが好きで。その中からミルフィーユを選んだの。でも、茄子をソテーするのを忘れてしまって 笑 自分で食べても全然美味しくなかったのに、妹と父は黙って食べてくれたんだよね。でも、あの時失敗したから、またチャレンジしようと思えたのかもしれない。私にとって料理は、チャレンジ。あと、食べてくれた人に「ワオ!」と言わせたい!

O>料理は相手に喜んでもらい、楽しいや嬉しいという気持ちをシェアしたいと思うことが大事だからね。

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Y>この前私がNY出張だったので、母が大阪から来てくれたの。毎日私の夫に16時に電話をし、「晩ご飯は19時にできるから、一度帰ってきて!家族で食事をして、それからまた仕事に行きなさいね」って。夫はきちんと4日間、言われた時間に帰ってきていたみたい 笑。改めて、家族で一緒に食事をすることは大事なんだって、母に教えられた気がした。「子供は絶対に覚えているから!」って。
オリヴィエが料理をはじめたきっかけは?

O>僕の家族はとてもグルメで。幼い頃から美味しいものにあふれていたので、自然に、かな。でも父と二人で暮らすことになり、やらざるを得ない状況になったんです。そこから本格的にはじめ、そして大学に入る前にどうやって生きていくかを真剣に考えた時、自分の中の大切なものが料理だと感じた。そこで専門学校に入ったんです。今では頭で想像した料理は、99%想像したとおりになる!でもあと1%があるからおもしろいのかも。

Y>流石!料理人って、ラフでタフな人が多いですよね。

O>料理人はパッションがないと。

Y>オリヴィエは好きなことを楽しくやるスペシャリストだと思う!

O>仕事だと思っていないからね 笑。毎日とても楽しいよ。
佳子さんのお子さんたちも料理をするの?

Y>するする!この前はキーマカレーを作ってくれたの。しかもちゃんとカレー粉から!ドレッシングも市販のものでなくイチから作ったり、とっても好きみたい。

O>お母さんの生き方を見ているんだね。素敵な家族だと思う。

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O>今回の池袋店では、ファサードやメインテーブルをコーディネートしてくれたけど、どうやってイメージをした?

Y>池袋はとても忙しい人が多い街だなという印象があったから、お店もパッと見て気になるようにしたいと思ったの。来店した方だけでなく、お店の前を通りがかった方、ウェイティングしている方も含め、目に飛び込んでくる印象を大事にしたい。その中で、和気あいあいとした温かい雰囲気を作れればいいなと。

O>南青山店の個室は“クリスルーム”と言われているけど、今回のテーブルは“クリステーブル”だね。佳子さんだったら、「アンドエクレ ル ビストロ」にはどんなシチュエーションで行きたい?

Y>池袋って、私の生まれ育った大阪のソウルフルなイメージと通じるものがある気がして、少し懐かしさを感じるの。池袋と言えば、サンシャイン水族館もあるし、街を散策しながら、子供たちと一緒に行きたいかな。そしてフードエデュケーションの場としても楽しみたい。オリヴィエの食材への想いや調理法は、子供たちの教育にも繋がるよね。

O>ありがとう!そうなってくれると嬉しいよ。

Y>池袋店も、働く人、ママさん、若者・・・様々な人のあらゆるシーンにマッチすると思うので、カジュアルに使ってほしいよね。

O>佳子さんありがとう。僕たちも、自信を持ってオープンできるお店になったと思う。この南青山店で培ったチームワークやおもてなしは、池袋店の大きな要になるはず。

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妻、母、モデル・・・様々な顔を持つ。その美貌からくる女性らしさと、包み込むあたたかさ、そして真っすぐ相手を見つめる力強さがまわりを虜にする。
彼女はインテリアデザイナーではない。しかしオリヴィエの考える「アンドエクレ」ならではの、エッジの効いたお洒落さと、あたたかい食卓を表現することにいたっては、正にスペシャリストだ。
フレンチ・ビストロの真骨頂「アンドエクレ ル ビストロ」は、スタッフ皆で真剣に、でも和気あいあいと企画してきた。そこにクリス-ウェブ 佳子さんのセンスが加わり、そしてまもなく完成の時を迎える。一同、オープンが待ち遠しくして仕方ない。

Place:& éclé / Heir Make:CHISA
Photo: maetico 中田陽子 / Planning, Writing:関 早保子