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&éclé Diary

私たちは、美味しい料理をきっかけに、真の“美味しい時間”をお届けしたいと考えています。
今月から、憧れのあの人が、アンドエクレ ル ビストロで過ごした美味しい時間を少しだけご紹介。
毎月リレー・ダイアリーでお届けします。
今月は、誰が、誰と、何を食べ、どんな会話をしながら、どんな一日を過ごしたのでしょうか―?

Diary 02

by Miyako Takayama

YOSHIKO KRIS-WEBB

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池袋は、上京して2番目に選んだ街。なぜ、池袋にしたかは、もはやどこかへ行ってしまった記憶。大きなデパートと家電量販店が立ち並び、JRの構内はいつだって人で溢れている…そんな印象だった。渋谷まで出なくても事足りるな…当時はそんな事をよく感じていた。近頃は副都心線も開通し、知らない間にグッと近いエリアに。

そんな池袋へ久々に降り立ったのは、そろそろ寒さが頭角を現した12月のあたま。
ここに来るなら、肩肘張らない、気取らない関係の人がいいなぁと思っていた。誘ったのは、旅と写真が大好きなデザイナーの女友達。カラッとした性格で、よく食べよく笑い、裏表のない表現を伝えてくれるひと。きっと、彼女ならここのお料理を一緒に楽しめる!そう感じたからだ。

オシャレでセンス良し!なのに、気軽に来られる「アンドエクレ」。実は青山店へはディナーで訪れた事があり、本格的!なのに茶目っ気とフレンドリーさがあるフレンチのコースは、目にも楽しい!食べて嬉しい!あまり外食では写真を撮らない自分が、しっかり収めておきたい!そう思って撮影した程、フォトジェニックなお料理たち。私の中では、そんなワクワクする存在のレストランの姉妹店が、池袋PARCOに、この秋オープンした。

フレンチって、敷居が高い…そんなイメージを持つ方は少なくはないはず。確かに、私もそうだった。現に、老舗のフレンチレストランは男性はジャケット必須、女性もパンプスやワンピースなど、かしこまった装いがマナーだったりもする。そうすると、会社帰りに…とかフラリと…とか、そんな使い方ができないんだよなー。事前に予約して、伺う側だって背筋伸ばしてって姿勢が必要なのだ。その緊張感も好きなのだけど。相手やシーンを選びすぎてしまう。
でも、美味しいフレンチは食べたい!それは、特別な日だけじゃなく、フラリと行きたい日があってもいい。いや、あったら嬉しい。

だから、私たちにしては珍しい(彼女と会う日いつもは、だいたい中目黒)池袋集合となったのだ。
ちょうどクリスマスメニューが始まった頃とのことで、2人でシェアをしながらコースが楽しめるS&S(Select & Share)のクリスマスVer.をセレクト。

シャンパンと悩んで…結局ビール!が、平日の夜の私達らしい。乾いた空気でカラカラになった喉に、フランスの瓶ビール1664がしみる。うまー!

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まずは、前菜のボードがサーブされる。
『前菜5種盛り合わせ』
ウッドボードには、ベリーピンク、が印象的な5種の料理が。ピンクの野菜は紅くるり大根と紅しぐれ大根、それにチコリ。久しぶりの再会にお喋りは止まらないが、ビールを片手に、スティック野菜&自家製アンチョビソースがクリーミーでコクがあって、ポリポリも止まらない。
次に手を伸ばしたのは、パテ&カシスマスタード。自家製のパテドカンパーニュにクリスマスらしく赤いカシスのソースが。濃厚なお肉の旨味に、カシスの甘酸っぱさがアクセントになって、じゅわーり。

そして前菜の中でも、個人的に好みだったのは、ビーツ&イカのサラダ。ビーツでピンクに染まったイカ、食感も良くって、あっさりしていて、ひたすら食べ続けられる。笑
天然のフューシャピンクに緑のパセリのソースの色合わせもタイプ!

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ひよこ豆のクレープ(ソッカ)もフランス人のオリヴィエシェフらしい郷土料理だし、ピンクペッパーが効いたスモークサーモンの頃には、コクのあるシャルドネをオーダーしていた。そう、お酒もグイグイ進む前菜の盛り合わせなのだ。

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次に出されたのは、アンドエクレの名物メニュー「クーリシャス」。
『ジンジャー風味"かぜさやか"ライス&柚子香るかぶのソテー with 蕪クーリ』
クーリとは野菜などをブレンダーで滑らかにしたフレンチソースのこと。お米と一緒にいただくと、スープでもリゾットでもない、新感覚のお米料理になる。
以前、青山店で食べたこのクーリシャスにひどく感動したので、実は今回1番の楽しみが、コレだった。
身体をじんわり温める生姜の香りをつけて炊き上げた長野県産の米、かぜさやか。適度な固さと、噛んだ時の甘み、ほんのり香る風味は、真っ白な雪をイメージしたクーリとよく絡む。とろーり滑らかクリーミーなカブのクーリの上には、ソテーして柚子ドレッシングで和えた爽やかなカブを。異なった質感の2種のカブは生姜や柚子のアクセントで、程よく締まり、甘みが引き立つ。
うん、絶妙!このバランス。潔く真っ白で攻めた感じもセンスが光っている。

クーリシャスで程よくお腹も満たされたら、いよいよメインの登場。この頃にはワインも2杯目に突入。ふふふ、ここのお料理は、お酒も進むんだなー。

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『栗とくるみをつめた骨つき鶏もも肉 with 北あかりのグラタン&赤ワインソース』
メインディッシュのチキンにホリデー気分が高まる。骨つき鶏もも肉に、同じく鶏のひき肉と栗、くるみが詰めたものに、リッチな赤ワインソースをかけて。甘みとコクのあるじゃがいも北あかりのグラタンが付け合わせ。
このバランス、パーフェクト!!
ジューシーなチキンにホクホクした栗がアクセント、ほんのり甘いのが効いている。グラタンの塩気もいい塩梅。芋栗好きな女心をぎゅっと掴まれた。ニクい。

これくらいの年齢になると、食に対して遠慮がない。近況報告しながら、どんどんお皿の上は減っていく。コースだけど、カジュアルにシェアするスタイル、でも本格的に美味しいスタイルは、お喋り女の夜にぴったり。もちろん、アラカルトメニューも豊富なんだけど、ちゃんと食べたい夜には、このコースがとってもお得。

最後はデザート。『苺のムースとココナッツメレンゲ&苺のシャーベット』
イチゴのゼリーに包まれたイチゴのムースに、イチゴのシャーベット…甘酸っぱいフィナーレで今夜の締めくくり。量もちょうど良く、普段ならデザートまで辿り着かなかったりするのだけど、ここは別。ちゃんとデザートまでの腹具合を見越してくれている感じがたまらない。

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フレンチって、30代になってやっと楽しめてきた。若い頃は、緊張して、ナイフやフォークの使い方、マナー、なんかに気を取られていたし、正直ソースの味も分からず(こんなに手が込んでいるのに…)、お腹もいっぱいにならず、帰りにコンビニに寄る始末。もったいない向き合い方してたなーと今では反省している。こんな風に気軽に楽しく本格的な味を楽しめて、お財布にも優しい…そんなお店に出合えていたらな。 

気楽な女友達、もっと人数増やして仲間とワイワイと、彼や旦那さんとだっていい。そうだ、家族がこっちに来た時なんかも。それぞれのシーンに、ニコリと寄り添ってくれるような温かなビストロ。あなたのフレンチの入り口を広げてくれるキッカケかもしれない。ほろ酔いで気持ちよくバイバイした12月の夜は、お腹も心もホッコリ満たされた、そんな時間と空間だった。

【今日の食事】
・S&S(Select & Share)クリスマスVer. ¥3,980/1人

<前菜盛り合わせ五種>
ひよこ豆のクレープ(ニース名物“ソッカ”)
くくりの森の野菜&自家製アンチョビソース
スモークサーモン&ピンクペッパー
自家製パテ&カシスマスタード
ビーツ&イカサラダ
<ジンジャー風味"かぜさやか"ライス&柚子香るかぶのソテー with 蕪クーリ>
<栗とくるみをつめた骨つき鶏もも肉 with 北あかりのグラタン & 赤ワインソース>
<苺のムースとココナッツメレンゲ & 苺のシャーベット>

彼女の言葉からは、料理の音や香りと共に、笑い声が聞こえてくるようだ。実際の彼女はもちろん、インスタグラムや出演するメディアの彼女からも、いつも笑顔を感じ(実際に笑っている顔が写っている訳でなくても)、見ている側があたたかい気持ちになる。これは、シェフ・オリヴィエととても似ている。楽しい食卓には、必ず作る人の楽しい想いがある。ここ、アンドエクレ・ル・ビストロで、あたたかいテーブルを約束したい。

今月の人
高山 都(Instagram ID:miyare38)
「高山都の美 食 姿 」を今年6月に出版。20代後半から30代にかけてやってみてわかったことを「美」「食」「姿」で紹介している。InRed やフラウなど、雑誌のビューティーモデルをはじめ、ドラマ、舞台、ラジオパーソナリティーなど、活動の幅は多岐。趣味は料理とランニング。自身のInstagramでは、日々の生活を紹介している。#ミヤレゴハン も要チェック!
白澤 貴子 &ecle Diary01